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動物病院で穏やかに診察を受ける猫のAI生成イメージ
公式情報等を基に調査

米国6,595動物病院で猫の診療件数が2.7%増|「受診が増えた」と「受診率」は別

先に結論

米国6,595動物病院のデータで、2026年第3四半期の猫の診療件数は2.7%増。犬・動物全体の推移、延べ来院件数と受診率の違い、分析の限界とスポンサー関係を公開資料から整理します。

米国6,595動物病院のデータでは、2026年第3四半期の猫の診療件数が前年同期比で2.7%増えました。同じ集計で犬は3.3%減、動物全体は1.9%減でした。CATalyst Councilが10月13日に公表し、獣医療専門メディアdvm360が10月23日に紹介しています。

ただし、増えたのは医療を受けた延べ来院件数です。「受診した猫の頭数が2.7%増えた」「猫の受診率が2.7ポイント上がった」という意味ではありません。海外の統計を、日本の猫の健康状態や受診状況へそのまま当てはめることもできません。

情報確認日:2026年10月26日。本記事は公開資料を基にした診療・市場データの解説です。個別の猫の診断や治療効果を検証した記事ではありません。

何を集計したデータなのか

対象はCATalyst Councilの「Feline Veterinary Market Insights: Volume VII」で紹介されたVetsourceの記録です。2022年第4四半期から2026年第3四半期まで、すべての四半期に報告した米国6,595施設を集計しています。公表資料は、月〜金の営業日数に合わせて調整したデータと説明しています。

項目 確認できた内容
比較期間 2026年7〜9月と2025年7〜9月
対象施設 米国の6,595動物病院
猫の診療件数 前年同期比+2.7%
犬の診療件数 前年同期比−3.3%
動物全体の診療件数 前年同期比−1.9%
診療件数の定義 健康管理目的と、それ以外の医療を受けた来院を含む

出典:CATalyst Councilの公式発表(2026年10月13日)。6,595は猫の頭数や来院件数ではなく、集計に含まれた施設数です。

来院件数・受診頭数・受診率は別の指標

指標 何を数えるか 読み違えやすい点
延べ来院件数 医療を受けた来院の回数 同じ猫の再診も含まれる
受診した猫の頭数 期間内に受診した猫を重複なく数える 今回の増減率からは求められない
受診率 対象となる猫のうち、期間内に受診した猫の割合 分母となる猫の集団と、重複のない受診頭数が必要

たとえば、10匹がそれぞれ3回来院しても、30匹がそれぞれ1回来院しても、延べ件数は30件です。これは違いを説明するための仮の例で、今回の調査の実数ではありません。

再診回数が増えたのか、新たに受診した猫が増えたのか、その両方なのかは、件数の増加率だけでは分かりません。2.7%は件数の相対的な増加であり、受診率の「2.7ポイント増」とも区別します。

「猫の健康が改善した」とまではいえない

今回の報告は動物病院の記録を使った市場・診療データ分析です。猫を治療群と比較群に分け、薬や健診の有効性を調べる臨床試験ではありません。

  • 来院の増加が、予防的な健康管理によるものか、病気や再診の増加によるものかは、この増減率だけでは判断できません。
  • 一定期間継続して報告した施設の集計です。米国のすべての病院や、受診していない猫まで代表するとは限りません。
  • 日本では飼育環境や医療へのアクセス、集計方法が異なります。米国の割合を日本の受診率として紹介できません。
  • 公開発表の増減率だけでは、増えた来院の実数や猫1匹当たりの年間受診回数は計算できません。

猫の来院件数が増えていることと、受診につながっていない猫がいることは両立します。「件数が増えたから、必要なケアが十分届いている」と結論づけないことが大切です。

報告主体とスポンサー関係も確認する

CATalyst Councilは、獣医療・動物福祉・関連業界の関係者と連携する米国の非営利団体です。公式発表は、報告書全文をスポンサー向けに提供すると案内しています。2026年スポンサー案内も公開されています。

本記事は公開発表と公開記事の範囲で確認しており、スポンサー向け報告書全文や元の診療記録を独立に再解析したものではありません。個人ごとの報酬関係や、今回の分析に対する個別企業の資金提供・関与の詳細までは確認できていません。「利益相反がない」とも「スポンサーが結果を左右した」とも断定せず、団体の目的と情報公開の範囲を踏まえて読みます。

日本の飼い主が日々の健康管理に生かすなら

このニュースを理由に、一律に通院回数を増減させる必要はありません。受診や検査の間隔は、年齢、持病、治療内容、普段の状態を踏まえて、かかりつけの獣医師と相談します。

食欲、体重、飲水、排泄、動き方などの変化を日付とともに記録しておくと、相談時に経過を伝えやすくなります。家庭での測定や検査ができても、それだけで診察を置き換えられるわけではありません。詳しくは猫の自宅尿検査と病院の検査の違いも参考にしてください。

継続的な受診費と急な医療費は、毎月の用品代と分けて考えると整理しやすくなります。費用の考え方は猫の毎月の飼育費調査と家計の見直し方で紹介しています。調査の支出帯を、必要なケアの上限にはしないでください。

出典・確認元

内容確認日:2026年10月26日。指標の比較例と日本の飼い主向けの整理は編集上の説明です。アイキャッチはAI生成のイメージ画像で、実際の調査対象の猫・施設を撮影した写真ではありません。

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