本文へ移動
PRODUCT 実体験+調査

ヒルズa/d缶の使用記録|食べられなかった猫を見守った頃

先に結論

衰弱して食べられなかった猫に、家主が過去に使ったヒルズa/d缶の記録。一時的に動けるようになった経過、見送った時の思い、後に別の猫が全抜歯を受けた経験を、フードの効果や治療の評価とは分けて綴ります。

柔らかな毛布でくつろぐ猫と小さなご飯の器を描いた、穏やかな水彩風イメージイラスト

ヒルズのa/d缶は、我が家では、今はもう亡くなった猫が衰弱して食べられなかった頃に使ったご飯です。与えていた時期に一時的に動けるようになり、その姿が今も記憶に残っています。

ただ、その子はその後亡くなりました。「このフードで病気が治る」と紹介することはできません。この記事は、家主が当時の使用経験と、その後に別の猫が受けた治療を振り返る記録です。

先に大切なこと:a/dは回復期のケアに用いる療法食です。今、猫が食べられない・口を閉じられない場合は、商品の購入より動物病院への相談を優先してください。嫌がる猫や飲み込めない猫の口に、無理に食べ物を押し込む方法は勧めません。

ヒルズa/d缶とは|日常のおやつとは違う療法食

現在のメーカー公式情報では、a/dは犬猫用の回復期ケア向け特別療法食で、1缶156gです。回復期の栄養補給に配慮して、たんぱく質とカロリーを高めた設計と説明されています。ヒルズ公式の商品情報

食欲がない猫なら誰にでも合う、という意味ではありません。使ってよいか、どのくらい・どの方法で・いつまで与えるかは、猫の状態を診た獣医師に相談する食事です。メーカーは一時的または補助的な使用を想定し、6か月以上の長期給与は推奨していません。

今回紹介するAmazonの商品ページは「犬猫用a/d 156g×2」のセットです。当時の缶と現在の商品で、配合やパッケージがまったく同じかまでは確認できていないため、昔の使用感と現在の商品情報は分けて記載しています。

食べられなかった子が、一時的に動けるようになった

当時、その子は衰弱していました。私は少しでも食べてもらおうと、シリンジを使ってa/dを与えていました。その後、一時的に動けるようになったことを覚えています。

私にとっては、その変化と結びついたご飯です。ただし、食事以外の要因を切り分けた記録ではなく、a/dだけの効果や、同じ状態の猫で同じ結果になることを示すものではありません。

最終的には、その子を見送ることになりました。当時の病院の対応には納得できない思いも残っています。ただ、ここに書いているのは飼い主としての記憶と気持ちです。診療記録に基づいて治療の適否や亡くなった原因を判断できるわけではないので、病院の対応が原因だったとは断定しません。

当時のシリンジ給餌を、そのまま勧めない理由

食べてほしい一心で、無理にでも与えようとしていた面があります。しかし、当時私が行ったことと、今ほかの飼い主さんに勧められることは別です。

飲み込めない状態で口に食べ物を入れると、気道に入り、誤嚥性肺炎につながる危険があります。獣医療機関VCAも、猫に無理に食べさせたり飲み込ませたりしないこと、飲み込まない場合は口から与える試みをやめることを説明しています。VCA:重症の猫への栄養サポート

食べられない理由や、安全に栄養を届ける方法は猫ごとに異なります。シリンジの使い方を自己流で試すのではなく、獣医師に相談してください。この記事では、強制給餌の手順や量は紹介しません。

その後、別の猫が全抜歯を受けて回復した経験

ここからは、a/dを使っていた子とは別の猫の話です。その後、病院を変更し、別の子にも、私には似て見える口のトラブルが起きました。牙が噛み合って口を閉じられない状態でした。

その子は歯をすべて抜く治療を受け、その後、回復しました。歯を全部抜いても回復できたことに、当時は「猫って歯がなくても大丈夫なのか」と驚きました。

ただ、見た目が似ていたからといって、2匹が同じ病気だったとは限りません。この経験だけで、前の子にも同じ処置をすれば助かった、あるいは口のトラブルは全抜歯で解決する、と言うことはできません。

「抜歯後も暮らせる」と「健康な歯は不要」は別

獣医歯科の専門医は、必要な抜歯を受けた犬猫が、歯を失った後も家庭での食事に適応できることを説明しています。一方で、歯を残す治療が適切な場合もあり、目的は口の痛みや感染を取り除くことです。Hale Veterinary Clinic:全抜歯についての説明資料(英語PDF)

これは、健康な歯まで不要という話ではありません。抜歯の必要性や範囲は診察・検査をもとに獣医師が判断します。また、抜歯直後の食事や経過確認にも指示が必要です。VCA:猫の口腔外科手術と術後の食事

今まさに口が閉じられない、食べられない猫については、この記事の経験を当てはめずに受診してください。無理に口を閉じさせたり、食べ物を押し込んだりしないでください。

a/dを検討するときは、まず食事の適応を確認する

私には思い出のあるご飯ですが、体調が悪い猫に自己判断で試す商品としては勧めません。獣医師にa/dの使用を相談し、その子に適した食事だと確認できた場合に、商品名・容量・販売条件を確認してください。

食べてほしかった時のことを、使用記録として残す

a/dを思い出すと、一時的でも動けるようになったあの子のことと、結局見送ることになった経過が一緒によみがえります。その後、別の猫が抜歯を受けて回復したことも、口の治療について考えるきっかけになりました。

良かったことだけを切り取った商品レビューではなく、うまくいかなかったことや、今はそのまま勧められないことも含めて、我が家の記録として残しておきます。

別の時期に食欲が落ちた猫へ使った食事については、ちゅ~るごはんシニア猫用の使用記録にもまとめています。a/dと同じ用途の療法食ではなく、置き換えを勧めるものではありません。

この記事は家主の実体験に、メーカーおよび獣医療機関の公開情報を補足したものです。獣医師の監修記事や診断・治療の指示ではありません。商品情報の確認日:2026年9月1日。アイキャッチはAI生成のイメージイラストで、実際の猫や商品、当時の給餌場面を撮影したものではありません。

参考情報