結論:成猫用にリッチェル「ラプレ シームレスネコトイレ」を選ぶなら、置ける限りMから検討し、猫が中で向きを変えられるかを実測してください。Sは外寸30×40cm、Mは36×48cmで、高さはどちらも12cmです。ただし、Mの最上部内寸の長辺は44.5cm。2025年の78匹研究で多く使われた50cm・60cmの箱とは寸法も形も異なるため、「Mなら全猫に十分」とは言えません。
この製品の強みは、つなぎ目のない一体型と内反りカーブの縁です。一方、洗う時間や砂の飛散量を他製品と比べた第三者試験は確認できません。猫の体格、排泄姿勢、砂かき、縁をまたぐ動作を見ながら、今のトイレと並べて選好を確かめるのが安全です。
この記事は2026年9月7日時点のリッチェル公式仕様と公開研究を基にした購入前比較です。家主は本製品を使用しておらず、清掃性・砂飛び・耐久性を実体験として評価していません。
結論|成猫はMを起点に、体の長さと回転動作で選ぶ
| 候補 | 向きやすいケース | 購入前の確認 |
|---|---|---|
| S | 小柄な猫、子猫期、置ける場所が限られる補助トイレ | 最上部内寸26.5×36.5cmで、全身が入り無理なく回転できるか |
| M | 一般的な成猫でSより余裕を優先したい場合 | 最上部内寸32.5×44.5cmでも、体や尾が縁に当たらないか |
| 50cm以上の別容器も比較 | 大柄、長毛、縁に足をかける、体がはみ出る猫 | 低い入口と十分な方向転換スペースを両立できるか |
「部屋に収まる最小サイズ」と「猫が使いやすいサイズ」は同じとは限りません。まず猫の鼻先から尾の付け根までをおおまかに測り、トイレの長辺が体長の約1.5倍という獣医師団体の目安と、実際の排泄姿勢を一緒に確認します。数値は絶対条件ではなく、個体の好みを試す出発点です。
発売日|公式掲載は9月2日、詳細発表は9月7日
リッチェル公式の新製品情報は2026年9月2日に掲載され、詳細プレスリリースは9月7日10時03分に配信されました。販売は9月上旬から公式ウェブショップで始まり、全国のペット専門店やホームセンターなどへ順次展開予定です。
「発表日」と「販売開始時期」は分けて読む必要があります。9月7日に初めて発売されたと断定せず、公式ショップの掲載状況や各店舗の在庫を確認してください。
SとMの違い|内寸・容量・価格を比較
| 項目 | S | M |
|---|---|---|
| 外寸 | 30×40×12Hcm | 36×48×12Hcm |
| 最上部内寸 | 26.5×36.5cm | 32.5×44.5cm |
| 最大容量 | 10L | 15L |
| 材質 | ポリプロピレン | |
| 付属品 | スコップ | |
| 公式ショップ確認時価格 | 2,310円 | 2,530円 |
Sの公式商品ページとMの公式商品ページでは、MはSより外寸の長辺が8cm、短辺が6cm大きく、最大容量は5L多い仕様です。外寸の長方形として比べると設置面積はSの約1.44倍ですが、曲面を含む実際の底面面積ではありません。
「最大容量10L・15L」は容器の容量で、猫砂を満杯まで入れる推奨量ではありません。使う猫砂の説明、猫が掘れる深さ、持ち上げて洗うときの重さを考えて量を調整します。公式ショップの価格・在庫は変わるため、購入時に再確認してください。
商品番号と色|S/Mで4通りある
| サイズ | ホワイト | ニュートラルダークグレー |
|---|---|---|
| S | 156680 | 156681 |
| M | 156682 | 156683 |
上の番号は公式ショップ上の商品番号です。JANコードとしては掲載されていないため、同一の番号だと決めつけません。販売ページでは「ラプレ シームレスネコトイレ」の正式名、S/M、色、外寸、付属品を合わせて照合してください。
50cm研究|78匹は40cm箱より50・60cm箱を多く使った
Journal of Veterinary Medical Scienceの2025年研究は、3つの猫カフェの成猫78匹を対象に、幅40cm・50cm・60cmのオープン箱を各部屋で3日間比較しました。箱はすべて奥行35cm、高さ20cmで、固まる鉱物系の砂を深さ5cm入れています。
| 箱の幅 | 3室合計の排泄回数 | 内訳 |
|---|---|---|
| 40cm | 39回 | 排尿37、排便2 |
| 50cm | 82回 | 排尿68、排便14 |
| 60cm | 83回 | 排尿66、排便17 |
実測された排泄頻度には統計的な偏りがあり、研究者は一般的な排尿・排便用では50cm以上の箱への高い選好を確認したと結論づけました。50cmと60cmの回数がほぼ同じだったことから、単純に大きいほど際限なく良いと示した研究でもありません。
研究をこの製品へそのまま当てはめない4つの理由
- 製品試験ではない:段ボール製の試験箱で、ラプレの一体型PP容器は使われていません。
- 寸法条件が違う:研究箱は奥行35cm・高さ20cm。新製品は外寸高さ12cmで、曲面の最上部内寸が示されています。
- 集団環境が違う:主に中型雑種の猫カフェ猫で、年齢は不明。家庭の単頭飼育、大型猫、子猫、関節痛のある猫へ同じ結果が出るとは限りません。
- 利益相反がある:著者の1人はライオンペット社員です。査読論文であっても、研究条件と利益相反を確認して読みます。
したがって、Mの外寸48cmや最上部内寸44.5cmが50cm未満だから「不適格」と判定することも、40cmに近いSが「使えない」と判定することもできません。研究は、大きさを猫の行動で確かめる理由を補強する資料として使います。
獣医師団体の目安|体長の約1.5倍と毎日の清掃
AAFP/ISFMの不適切排泄ガイドラインは、鼻先から尾の付け根までの約1.5倍の長さを持つ長方形の箱を勧めています。2021 AAHA/AAFP猫ライフステージガイドラインも、場所を分けた複数の箱、毎日のすくい取り、猫の成長や加齢に合わせた大きさ・縁の高さの見直しを挙げています。
体長35cmなら目安は約52.5cm、40cmなら約60cmです。ただし、体を伸ばした全長や尾の先までではなく、鼻先から尾の付け根までを使います。測りにくい猫を無理に押さえず、寝ているときの概算と実際の方向転換を合わせて判断してください。
一体型で分かること|つなぎ目はないが実測比較はない
メーカーは、部材のつなぎ目や接合部へ尿・猫砂が入り込みにくい一体型、内反りカーブで砂が飛び散りにくく壁面に沿ってすくいやすい形状と説明しています。部品を外して洗う工程がないことは仕様から確認できます。
一方、従来品より何分早く洗えるか、どの猫砂で何%飛散が減るか、尿が必ず外へ出ないかを示す第三者比較データはありません。立ち排尿をする猫や強く砂をかく猫では、12cmの高さだけで十分かを現在のトイレ跡から確認します。「シームレス」は汚れが付かない、臭わないという意味ではありません。
子猫・シニア猫|12cmの縁を無条件に低いと見なさない
International Cat Careの子猫向け資料は、成長に合わせて箱を大きくし、初期は出入りしやすい低い縁を使うよう案内しています。FelineVMAの飼い主向け資料も、大きさ、清潔さ、設置場所、頭数に応じた箱数を一緒に考える立場です。
新製品はS/Mとも外寸高さ12cmですが、入口だけの正確なまたぎ高さは別掲されていません。子猫だからS、シニアだからMとサイズ名で決めず、足を高く上げる、縁に前足を置く、入る前にためらう、排泄後に急いで飛び出すといった動作を見ます。関節痛や筋力低下が疑われる猫では、より低い入口の別容器も検討し、痛みの評価を獣医師へ相談してください。
切り替え方|今のトイレを急に撤去しない
- 設置場所を測る:外寸に加え、掃除のために持ち上げる余白と猫が前で方向転換する空間を確保する。
- 猫の体を測る:鼻先から尾の付け根までを概算し、1.5倍目安とS/Mの最上部内寸を比べる。
- 隣に置く:今の箱を残し、できれば同じ砂を同程度の深さで入れて、新しい箱を並べる。
- 行動を記録する:どちらで排尿・排便したか、回転、砂かき、縁への足掛け、はみ出しを数日確認する。
- 拒否を罰しない:使わない場合は大きさ、砂、場所、清潔さ、体調を分けて見直す。
環境省の「猫のトイレを考える」も、体がはみ出す、縁につかまって排泄するときは小さすぎる可能性を挙げ、飼い主の掃除しやすさと猫の好みの両方で決めるよう案内しています。
清掃方法|毎日すくい、定期的に中性洗剤で洗う
Ohio State University Indoor Pet Initiativeは、排泄物を毎日すくい、週1回を目安に刺激の少ない食器用洗剤で洗う方法を紹介しています。砂の種類、頭数、排泄回数、製品の取扱説明に合わせ、目に見える汚れは早めに落とします。
香りの強い洗剤や消臭剤を大量に残すと、猫が避ける可能性があります。洗剤を十分すすいで乾かし、塩素系と酸性洗剤を混ぜません。紙砂など交換方法が異なる猫砂は、そのメーカー指示を優先してください。猫砂の切り替え方は新しい猫砂を試す手順にもまとめています。
排泄の異常|トイレ交換だけで様子を見ないサイン
Cornell Feline Health Centerは、トイレ外排泄の背景に箱・砂・場所への嫌悪だけでなく、医学的な問題があり得ると説明しています。新しいトイレを嫌がるように見えても、排泄回数、尿量、血、痛み、便の状態を確認します。
何度も入るのに尿がほとんど出ない、排尿姿勢で強く鳴く、血尿、嘔吐、ぐったりする、とくに雄猫の排尿困難は緊急性があります。掃除しやすい箱へ替えて経過を見るのではなく、すぐ動物病院へ連絡してください。尿臭や粗相跡の掃除は猫のおしっこ臭と掃除の手順で、受診目安と分けて説明しています。
排尿回数を機器で記録する場合も、異常を診断できるわけではありません。計測の限界は自動猫トイレと腎臓病兆候の研究で整理しています。
注文前は「シームレス」・サイズ・色をそろえて確認する
サイズを決めたら、公式ショップのSまたは公式ショップのMで、希望する色と納期、送料込みの合計額を確認してください。別の販売店で探す場合も、この公式ページを照合先にできます。
似た名称の「ラプレ ネコトイレ」「深型」「ハーフカバー」は別製品です。商品名の「シームレス」、S/M、色を先に合わせ、寸法とスコップの付属を確認します。店へ問い合わせるなら「ラプレ シームレスネコトイレM、ホワイト、公式商品番号156682」のように伝えると、別形状との取り違えを減らせます。
届いたらすぐ古いトイレを処分せず、同じ砂を使って並べ、猫が全身で入り回れるかを確認します。選んだサイズが合わなかった場合に備え、使用後の返品可否も注文前に読んでおきましょう。
よくある質問
SとMなら成猫にはどちらがおすすめですか?
置けるならMを起点に比較します。ただし、Mの最上部内寸の長辺は44.5cmで、すべての成猫に十分とは言えません。猫が全身で入り、向きを変え、砂をかけても体が縁に当たりにくいかを確認してください。
Mは50cm研究の条件を満たしますか?
同一条件ではありません。Mは外寸の長辺48cm、最上部内寸44.5cmで、研究箱は幅50cm・奥行35cm・高さ20cmの段ボール製でした。製品の合否判定に50cm研究をそのまま使えません。
Sは子猫専用ですか?
公式には猫用のSとして販売され、子猫専用とは記載されていません。小柄な成猫が好んで使う可能性もありますが、成長に伴って体がはみ出す、回りにくい場合は大きい箱へ見直します。
12cmならシニア猫も入りやすいですか?
高さだけで判断できません。関節痛、筋力、入口形状、床の滑りやすさで負担は変わります。足を上げにくい、ためらう、縁につかまる場合は、低い入口の箱と受診相談を検討してください。
一体型なら臭いは出ませんか?
いいえ。つなぎ目へ汚れが入りにくい形状でも、排泄物と猫砂からの臭いは発生します。毎日のすくい取り、定期洗浄、換気、猫が好む清潔さの維持が必要です。
今の猫砂をそのまま使えますか?
公式ページは特定の猫砂専用とは記載していませんが、砂の量や交換方法は砂側の指示も確認します。箱と砂を同時に変えると原因を切り分けにくいため、最初は使い慣れた砂で試す方が選好を見やすくなります。
まとめ|S/Mの名前より、猫が回れる内寸を優先
ラプレ シームレスネコトイレは、Sが外寸30×40cm・最上部内寸26.5×36.5cm・最大10L、Mが36×48cm・32.5×44.5cm・最大15Lです。どちらも高さ12cmのオープン型、一体型PP、スコップ付きで、公式説明ではつなぎ目と内反りカーブが手入れと砂のすくいやすさを支えます。
成猫にはMを起点にしつつ、50cm以上の別容器も含めて、体長と実際の排泄動作で比べるのが結論です。購入前に内寸と体長を比べ、到着後は今のトイレを残して、回転・砂かき・またぎ動作を確認してください。本製品そのものを試した研究ではないため、猫の使い方を最終判断にします。
出典
- リッチェル|ラプレ シームレスネコトイレ 新製品情報
- リッチェル|2026年9月7日 詳細プレスリリース
- リッチェル公式ウェブショップ|ラプレ シームレスネコトイレ S
- リッチェル公式ウェブショップ|ラプレ シームレスネコトイレ M
- Journal of Veterinary Medical Science|Litter box size and litter type preference
- 環境省|猫のトイレを考える
- AAFP/ISFM|House-Soiling Behavior Guidelines
- AAHA/AAFP|2021 Feline Life Stage Guidelines
- Ohio State University|Litter Boxes
- FelineVMA|Five Items for a Secure Environment for Your Cat
- International Cat Care|Caring for your new kitten
- Cornell Feline Health Center|Feline Behavior Problems: House Soiling
アイキャッチはAI生成のイメージイラストです。実際の商品・飼育環境の写真ではありません。
